【続】幼なじみは俺様王子。







「は、初めまして」


あたしは緊張しながら、ペコリと頭を下げた。


っていうか、なんであたしの名前知ってるんだろう……?


爽から話は聞いてるってどうゆうこと?


……まぁ、いっか。



「うふふっ。爽が言ってた通り、可愛い子ね」


「もう、やめろって……!」


爽がこんなに慌ててる姿、初めて見たかも。

なんか新鮮……。


「もう上がっていいから、穂香ちゃんとゆっくりお茶でもしてなさい♪」


うふふ、と微笑んだ爽のお母さんは陽気な歌を口ずさみながら奥のキッチンへと向かっていった。


それと同時に爽があたしの向かい側にドカッと座る。


「……ったく」


そう呟いて頭を掻く爽は少し照れた表情。


「お母さんと仲いいんだね」


そう言うとひどく驚いた顔で反論した。


「別にそんなんじゃねぇよ! どうせ家帰っても暇だし、手伝ってるだけだっつーの」


「嘘ばっかり~!」


爽は不機嫌そうな表情を浮かべながら、コップの水を飲み干した。








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