【続】幼なじみは俺様王子。







ステージ裏に入ってすぐ、何かを持ちながらちらちらと辺りを見回している生徒会委員がいた。


「……あっ! コンテストに出場予定の川島さんですか?」


そう声をかけられて、あたしは大きく頷く。


「は、はい!」


「よかったぁ。遅かったので心配しました。さぁ、これを着けて!」


そう言った彼女は、あたしに“120”とかかけたバッチを渡した。


「エントリー番号です。着けたらこちらで待機していて下さい!」


言われるがままバッチをつけて、案内された場所へと向かう。


そこには、コンテストに出場すると思われる女の子達が番号順にズラリと並んでいた。


最後尾は“210”。といことは、
120番のあたしは最初の方だ。


コンテストに出場する女の子、こんなにいるんだ……。


210人ということは、学校内の女の子の半分以上。


そんな中で、ほんとに優勝なんてできるのかな……?






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