【続】幼なじみは俺様王子。




「ちょっと、愛!ベッド軋んでるわよ!」



「でも、そう簡単に壊れたりしないから大丈夫だってぇ~!」


「もう……どんだけ呑気なのよ」


「えへへ」



2人の会話は本当の漫才をやってるようで、聞いていて面白い。


今年の文化祭は「亜沙子と愛の漫才ショー」とか言って、2人に漫才でもやってもらいたいなぁ……。


2人の会話を聞いていてあたしはそんなことを思っていた。



「さぁて!大浴場に行く時間がなくなっちゃうよ!早く行こっ!」


思い出したように愛チャンはそう言って、くるりとベッドから降りた。


あたしとあーちゃんもベッドから降りて、大浴場に行く準備を始める。


トランクの中をあさりながら、あたしはお風呂セットとバスタオルと着替えを取り出した。


「ねぇ?制服はどうすればいいの?」


愛チャンがトランクから制服を取り出して、あーちゃんにそう尋ねた。



「制服は行く時と3日目しか着ないから、大丈夫よ」


あーちゃんがそう言うと愛チャンは「そっか」とまた制服をトランクの中にしまった。







< 88 / 324 >

この作品をシェア

pagetop