僕の日常を探して
そんな・・・嘘だろ
自動車にはねられた、だって?

「はねられた現場に、小さな女の子
 がいてね・・・“すずか”って
 いう子じゃなかったけど。その子
 の話だと、君が真上に落ちて
 きそうだった・・・・・はあ、、、
 信じがたいが、君が無理やり体を
 曲げて“かわしてくれた”・・・
 らしいよ」

直葉は、すべて話し終わると大きな
ため息をひとつ吐いた

「・・・じゃあ、オレ死にそうだっ
 たときに、その子を助けたのか。
 良かった・・・・・」

と、オレはつぶやいた

「さっき言っていた、“すずか”
 ちゃんのことだけど・・・
 彼女は君の妹なんだ。
 かわいそうでまだ話していなかった
 んだけどね」

直葉はオレに向き直り、オレの名前を
知っていた少女の話をしてくれた

「オレって妹がいたんだ・・・」
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