僕の日常を探して
「・・・き、、ら、、、それが
 オレの名前か?」

オレは目を少し開け、女の子に
聞く

「うん。でもなんで、そんな事
 聞くの?・・・もしかして、
 すずの・・・鈴香のこと・・ 
 忘れっちゃったの?」

女の子は声を震わせながら、
オレの袖を引っ張る

すずか・・・いったいこいつは

「お前は、誰だ・・・?なんで
 オレのことを、知っている?
 お前はオレの何なんだ・・?」

オレは、女の子に聞きながら、
無意識に女の子の髪を撫でようと
手を伸ばしていた

「っひ!?いっ、いや、やだ・・
 きら兄ぃじゃない、こんなの
 きら兄ぃじゃない!!」

女の子は立ち上がり、オレの手
から離れていく、そして
叫びながら、部屋から出て行って
しまった

(誰か教えてくれ・・・)

「オレは誰なんだ・・・オレは
 『きら』と名乗ってもいいのか」

誰もオレの声には、
応えてくれなかった・・・・・
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