Twen's
美菜は母親にさえ「ただいま」とは言わずに、



手を洗ってうがいをして、あたしたちの部屋に入った



もちろんその時あたしは部屋にいた



だから美菜の行動には驚いた。



びっくりしたあたしは美菜を見ていたが、美菜はこちらを一切見ていなかった。



存在すらないように、視界にも入っていなかっただろう



途切れたのは…心だけではなかったのだ



今まで繋がっていた全てのものが



途切れた。
< 117 / 122 >

この作品をシェア

pagetop