春夏秋冬


お弁当を食べ終えた二人は、しばらくゆっくりする事にした。
すっかり昇った太陽は海をキラキラと宝石のように輝かせ、波の音が癒しの音楽となり、永遠と寄せては返すだけの波を見ているだけでも全然飽きなかった。
時間がゆっくり流れ、このまま時間が止まってしまえばいいのに。そしたら、寄せて返す波のように、永遠に桜さんの隣にいられるのに。
そんな事を思いながらチラッと横目で桜さんを見ると目が合った。どうやら桜さんも優を見ていたようだ。
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