春夏秋冬
「いつきも大人になったなー」
「馬鹿にしてる」
プクッとむくれるいつき。それを見て優はまた笑った。
「はは。そんな風に考えられるのはいい事だと思うけど、私は前のいつきのが好きだな。何かあるとすぐ泣いてすぐ頼ってきて、ほっとけなくて…。私はそんないつきが好きだから、我慢したりして、変わったいつきはあんまり好きじゃない」
大人になるのはいい事だが、私は感情のままに生きて笑っているいつきから、いつも元気をもらっていた。
何があっても大丈夫と安心させてくれるいつきの明るさが大好きだ。
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