春夏秋冬


さんざん居酒屋で騒いだ深夜の帰り道。
「呑みすぎた…」
「気持ち悪いー」
美佐さんといつきはすっかり酔い潰れてしまっていた。いつきは綾さんの肩を借り、美佐さんは優と早紀さんで両側から肩を貸す。
「だから呑みすぎだって言ったじゃないですか」
そして桜さんの家の前までやって来て、
「それじゃあ私はこれで」
「あ、おやすみなさい」
その時美佐さんがニヤッと笑う。
「泊まっていかなくていいのー?優」
「アルコールぶっかけますよ」
酔ってんならそのまま酔い潰れて黙ってろ。
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