春夏秋冬
「気をつけてね」
「はい。じゃあまた」
「またね」
そこで桜さんと別れ、優達はまた歩き出した。
「ほら、しっかり歩いて下さい」
「歩けない~。優おんぶして~」
「ふざけんな…」
その瞬間、たった今別れたばかりの桜さんの甲高い悲鳴が優達に届く。
「桜さん…?」
優は美佐さんを早紀さんに預け、一気に駆け出した。
行くと、マンションの脇の暗闇で桜さんが地面に仰向けに倒され、その上に男が馬乗りになって桜さんを襲っていた。
「何してんだ!」
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