春夏秋冬

｢病院…？｣
｢優ちゃん！｣
｢いつき…？｣
体を起こすとそこは確かに病院で、いつきの他に美佐さん達もいた。ただ一人はいなかったが。
優が呆然としていると、いつきが抱き着いてきた。
｢よかった！よかったよー！｣
そのままいつきは胸の中で泣きじゃくる。そして綾さんが近付いてきた。
｢桜が見付けてすぐ病院に運ばれたの｣
それで助かったのか。少し後悔した時、いつきに思いっきり胸を叩かれた。
｢優ちゃんのバカ！優ちゃんがいなくなったら私…｣
そこでまたいつきは泣き出す。