春夏秋冬
考えただけで胸が痛くなる。
神様、私はどうなるのでしょうか。
「桜さん」
声をかけられ顔を上げると、目の前には大きな黒猫のぬいぐるみを持った優さんがいた。
「さっきのキャラの、でっかいやつがいたので…。少しでも桜さんが元気になってくれたらと思って」
そして優さんは桜の膝の上にぬいぐるみを置く。
「五百円で取れたんですよ。すごいでしょ?」
ニッと笑った優さんの笑顔は明るく、優しくて温かった。
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