春夏秋冬
最初に入った店は服屋で、可愛い服や小物が置いてあって、女の子が好きそうなお店。
当然いつき達もはしゃいでいる。
「どうかしら?」
「桜さん、すっごく似合う!」
「そう?」
桜さんが一着の服を自分に合わせていたが、いつきの言う通り確かに似合っていた。
秋らしい落ち着いたワンピース。大人しく清楚で可愛いらしい。
「……」
優がその光景を遠くから見ていると、突然背後から美佐さんの声。
「桜さん可愛いな~とか思ってんでしょ?」
「ばっ!?思ってねーよ!」
言い当てられて動揺した優は店の中にも関わらず大声を出してしまった。それが面白いのか、美佐さんは笑っていた。