春夏秋冬
「あの先輩とはどういう形であれ関わらないでほしい。刺激すればしただけ返ってくる…。ほんの少し我慢すればいいだけ…。魂の抜けた表情で言われたら、動く事が出来なかった。泣きながら助けてって言われたら、私はその先輩を殺してでも止めた」
言った美佐さんの顔はいつものにやけた顔ではなく、静かな殺意を込めた怒りの表情だった。その隣ではいつきが目に涙を浮かべている。やはりいつきも桜さんの事知っていたのか。
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