春夏秋冬
「私をなめないで下さい。私がまだ若いからとか、桜さんの過去は重いからとか、そんなの関係ありません。私は自分のやりたいようにやります」
それは威圧や怒りではなく、優が生まれて初めて固めた決意。
もう覚悟は決まっている。このペンダントを貰った時から、桜さんを守ると自分自身とこのペンダントに誓った。
そうだ。私は桜さんが好きだ。
優の決意が綾さんにも伝わったのか、綾さんは「任せる」とたった一言呟いた。
結局その日は桜さんに会わずに帰ったが、これからは楽しい時間をたくさん過ごそう。
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