春夏秋冬


優が向かっている事を知らない桜は、自宅で桜の事を心配して来てくれている綾達と過ごしていた。
「桜、ホントにそんな事決めていいの?」
美佐が何気なく言う。
もう優とは会わないとみんなに言い、綾からいつきちゃんに伝えてもらった。きっともう優の耳にも届いているだろう。
「優は納得しないと思うよ」
早紀の言葉に桜も同じ事を思った。
勝手に会わないと言われても、訳が分からないはず。でも…、
「傷付けたくないの…優だけは…」
昨日、優の頬を思いっきり叩いてしまった。その時の優の顔が忘れられない。
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