春夏秋冬
「どうすれば桜さんは楽になれるのかな」
「さあ?そればっかりは私達も分からないよ。でも、優なら大丈夫だよ」
またそんなお気楽な事を言う。
「どっから湧いてくるんですか、その自信」
「へへー、女の勘」
「全く…。でも私は諦めませんよ。絶対に桜さんを幸せにします」
初めて感じる想い。こんなに大切だと思える人を諦める事は出来ない。
と、美佐さんが優の事をじっと見ていた。
「何ですか?」
「いや、素直だなーって思って」
「またバカにしてます?」
「褒めてるよー」
そう言って優の頭をわしゃわしゃと撫でる美佐さん。
「ほら、バカにしてる!」
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