春夏秋冬
「気に入ってもらえて良かったです」
素直に嬉しくて笑顔を向けると、桜さんの瞳が潤む。
「さ、桜さん?」
突然の桜さんの涙に動揺する優。桜さんは涙をこぼし、
「ごめんなさい…。私、勝手な事ばかり言って、優を困らせて…」
桜さんは私と会わないと伝えた事をずっと気にしてたんだ。桜さんも辛いはずなのに、私の事だけを考えて気にして…。
気にしてくれてた事は凄く嬉しいけど、こんな桜さんだからこそほっとけなくて、守りたいと強く思う。
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