春夏秋冬
桜さんの事を考えなるべく人が少ない場所を考えていた。
人がたくさんいる場所でパニックを起こせば、また桜さんを傷付けるかもしれないし、そんな姿を見せたくない。
優の提案を聞いて「海…」と、呟いたまま桜さんは空を見上げ何か考えていたが、やがて両手をパンッと打ち合わせ最高の笑顔を見せた。
「優、私海が見たい」
「じゃあ、桜さんが休みの日に行きましょう」
「お弁当作って行くわね」
「やった!」
桜さんがこんなに楽しそうに笑っているんだから、最高に楽しいデートにしよう。
< 97 / 148 >

この作品をシェア

pagetop