オオカミ少年。
接触
いつになく真剣な表情。


(…そんな顔しないでよ)

なんかこっちが
酷いことしてるみたいじゃん…
「…わかった。少しだけ…」


あたしは彼と
空き教室へ行った。



「何?」
「ごめん、にゃんこちゃん。
謝るから、怒らないで。」
「…」
「俺、にゃんこちゃんのこと
困らせたいわけじゃないよ?
にゃんこちゃんと話せて、
嬉しくなっちゃって…」
「…本気で言ってるの?」
「本気だよ!
俺、にゃんこちゃんのこと、
マジだから…」

< 17 / 27 >

この作品をシェア

pagetop