オオカミ少年。
翌朝、「彼」を見かけた。
隣にいるのは噂のカノジョ?

信号待ちで、
謀らずして近くに立ち止まる。
「…あ、千紗センセー!」

不意に振り返って
あたしに声をかけてきた。

「…前川さん…?」
彼女は
あたしのクラスの学生だ。

「センセー、おはよ」
「おはよう」

気になって
ちらっと「彼」を見ると、
前川さんが気付いたらしく。

「へへ…カレシ♪」
照れたように笑う。

(…カワイイ…)
これが青春ってヤツ!?(笑)

「そっか。
でも、勉強、おろそかにしないでよ~??(笑)」
「わ~かってるって(^_^)v
あ、信号変わったよ。いこっ!
センセー、また後でね」
「は~い。気をつけてね」

去り際に、一瞬
「彼」と目が合った気がした…
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