オオカミ少年。
なんで「彼」がうちのクラスに?
ってか、名前、なんだっけ???

「ここで何してるの?
もう鍵閉めるよ??」

肩を叩いてたら、
イキナリ腕を掴まれた…!!


「な、何??」
「ねぇ、ケータイ、教えて?」「……!!??」

なにそれ。
意味わかんない…

「何?なんであたしが…」
「俺、ずっと前から
にゃんこちゃんのこと見てた」
「にゃ、にゃんこ…?」
「ちっこくて、猫っぽいから」

そう言って「彼」は
いたずらっ子みたいに笑った。

「先生って呼びなさい(苦笑」
「ねぇ、にゃんこちゃん。
教えて?」
「いやいや、教える理由ないし(苦笑
ってか教えたくないし」
「冷たいなぁ(笑
教えてくれなきゃ、手離さないよ?」

急に
掴まれた腕が熱く感じた。


「バカなこと言わないの!」
< 9 / 27 >

この作品をシェア

pagetop