俺のワケアリ彼女
そう言うと泣き出した涼。
「ちょ、涼」
俺は慌てて起き上がって涼の隣に行く。
俺の腕の中にすっぽりおさまる涼。
ぎゅーっと俺の服を強く掴む涼。
「涼、まだ怖い?」
「・・・」
コクンと頷く涼。
俺眠い・・・。
「いっちゃんとお布団くっつけじゃだめ?」
なんかもうそれで寝てくれるならいいか。
「そうすれば寝れるんだな?」
「ぅん」
「じゃぁくっつけていいよ」
涼はすぐに布団をくっつけてきた。
モゾモゾと布団にはいる。
涼がつかんでる俺の服の裾。
さっきよりは怖くないみたいだ。