俺のワケアリ彼女



「昨日は俺、酔っ払ってて意識朦朧だったから聞こえてなかったの。わかった?」




「・・・・涼・・・嫌いじゃなぃ・・・?」




「嫌いじゃねぇよ」




すると涼が安心したような顔をした。




「帰るか」




「うん」




涼の膝から血が出てたから抱っこして旅館に帰った。




「・・・な・・・な・・・何しての、ド変態ーーーー!!」




バコッと紅に殴られた。




「涼ちゃん、妊娠してない?」




妊娠するかっ!!!!!




紅は涼の膝の手当を始めた。




消毒液が大嫌いの涼。




「やだ、痛いの嫌いぃ・・・」




俺がするときはそんなに嫌がらないのに・・・・?




「涼、それすれば終わりだから我慢しろ?」




すると涼は泣き目で頷く。



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