俺のワケアリ彼女
俺の服の裾を少しだけ握る涼。
少しドキリとした。
こいつ・・・、いきなり女になった・・・・。
俺は落ち着くために深呼吸をした。
「いっちゃん・・・・?」
上目遣いの涼。
・・・やめてほしい・・・。
「・・・ぁ・・・紅は?」
俺は話しをそらした。
すると涼は少し声が小さくなった。
「紅ちゃん・・・今日は寝てたいんだって、だからいっちゃんと行きたいとこ行ってきていいよって・・・・」
二日酔いじゃねぇーか。
紅の奴。
「ぃっちゃん・・・紅ちゃん気になるの・・・?」
涼がもごもごと聞いてきた。
「いや、別に?」