俺のワケアリ彼女
「・・・」
ソファーに鞄を投げて、ネクタイを緩めた。
涼がいなくて清々するだろ?
俺はあいつみたいなタイプが嫌いだろ?
なんで、
こんなに苦しいんだよ。
涼・・・。
俺はイスに座って頭を抱え込んだ。
涼のいないソファー。
涼がいない向かいのイス。
涼がいない。
それは俺にとって半年位前までは当たり前だったのに。
今はいないとこんなに寂しいなんてな・・・・。
いつの間に涼への気持ちがこんなになったんだろう。
一緒にいる当たり前が当たり前でなくなるこの感覚。
涼がその時何をされていたのか知らないで、一人でボーと座ってた。