俺のワケアリ彼女
「涼が嫌ならもうしないから、ごめんな」
頭を撫でて病室を出た。
涼が俺をそんな対象にしてないことくらい分かれよ。
涼に嫌なことして・・・最低だ・・・。
廊下を歩いてたら、
後ろから小さな声で"先生"って呼ぶ声がした。
「・・・先生・・・先生・・・待って・・・・・・・」
涼が俺のスーツを少し震えながら掴んだ。
「・・・涼・・・・・もぅ・・・悪い子ならない・・・・いい子にしてるから・・・・」
廊下で喋る人達の声に消されそうなくらい小さい声で言った。
「・・・・涼・・・先生と・・・・・一緒・・・いたい・・・・・」
・・・・。
俺は驚いた。
ただ驚いた。
何も反応のない俺に不安になったのか涼がまた泣き出した。