俺のワケアリ彼女
「わかったから、泣くなよ」
俺は涼を泣き止ませる。
それから数週間たって涼が退院した。
涼は俺にかなり気を使っている。
俺が何か言えばすぐに反応する。
・・・こんなんじゃ涼が疲れるだけだ・・・・。
「涼、飯」
「うん・・・・」
あんまり会話しないから余計に気まずい。
涼は顔の傷を気にしているのか、ずっと下を向いている。
もうだいぶ治ってるんだけどな・・・。
あと、俺が涼に触ろうとすると異常にビクビクする。
学校にも通って普通の日常が戻りつつあった。
涼も少し笑って教室にいることが増えた。
それはいいことなのに、俺は気に入らなかった。