俺のワケアリ彼女



涼の手首に残る大きな傷痕。




「涼なんか・・・・誰もいらない・・・・涼なんか・・・いらない・・・」




涼が肩を大きく震わせて呟く。




「ごめん・・・涼・・・落ち着け・・・」



俺が涼に触ろうとしたら涼が避けた。




「・・・・涼のこと・・・・嫌い・・・・・・・先生・・・・嫌いなら触らないで・・・」




「嫌いじゃねぇよ、前も言っただろ?!」




「・・・じゃ・・・なんで・・・涼に・・・・そんなこと・・・言うの・・・・」




「それは・・・・」




涼が俺に笑いかけてくれないから。




なんて言えるはずがない。




「・・・・先生・・・・・・涼みたいな女嫌いなんでしょ・・・・涼嫌いなんでしょ・・・」




・・・・。



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