俺のワケアリ彼女
今は離れても別れるわけじゃないから。
この、ほとぼりがなくなるまでの辛抱だから。
・・・・でも、それが涼にはできない。
涼はすごく寂しがり。
俺がいないと何もできない。
昨日の夜だってそう。
泣き虫の涼。
でもこのまま一緒に住んでたら、他の奴らにばれた時言い訳もできない。
大きくため息をつく。
「どうするかな・・・・」
小さく呟く。
「とぅ!!」
パコン!と頭を叩かれた。
「・・・・紅かよ・・・」
「何よ。あたしじゃダメなの!!!?せっかくこれ持ってきたのに」
・・・・・。
紅の持つ紙には転校生の名前。
「なんだよそれ、」
「ぅーん、転校生の情報?」