俺のワケアリ彼女



そう考えて俺は残りの飯を食べた。




「・・・・」




涼はベランダから戻ってこない。




・・・・。




涼を無視して風呂に入った。




風呂から上がるとバッタリ涼と会う。




涼はオドオドして物陰に隠れる。




「・・・・はぁー」




ため息をつく。




「コソコソすんなよ、ムカつく」




「・・・ごめん・・・なさい ・・・・」




俺は涼をおいて部屋に入る。




「・・・」




ベッドに潜る。




でもいつまで経っても涼は俺の部屋に来なかった。




久しぶりの一人のベッドは冷たかった。




そんな不眠の俺が、リビングに出るとソファーの上に縮こまって寝る涼がいた。



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