俺のワケアリ彼女



「・・・」




バレンタイン当日。




朝から先生はチョコレートがたくさん。




みんな可愛いラッピングがされてる。




それに比べて涼は・・・ただの板チョコ・・・・。




「先生本命チョコあげるー!」




「ありがとなー」




笑って両手たくさんのチョコレートを抱える先生。




涼のなんていらないじゃん。




・・・・たくさんもらってる・・・・。




涼はこんなに辛いのに・・・・なんで先生は笑ってるの・・・・?




嫌だよ。




先生。




鞄に入ったままのチョコ。




涼は屋上の階段の踊り場に座り込んでいた。




「・・・ぅぅ・・・」




気持ち悪い。




グルグル目が回る。



< 280 / 363 >

この作品をシェア

pagetop