俺のワケアリ彼女
生徒は誰かを囲んでいるよう。
おいおい・・・まじやめろよ。
「お前らー、何してんだー」
「何でもないですー!!」
一気に掃ける生徒たち。
さっき生徒がいたところには、床に倒れ込む涼。
・・・・は・・・・?
まさか・・・・涼・・・?
「大丈夫か?」
真っ青な唇に白い顔。
大丈夫じゃない。
涼を抱き上げる。
「せ・・・んせ・・・?」
保健室に向かう途中、涼の口が動いた。
「涼・・・夢見てるの・・・?」
俺に話し掛けてるんじゃない。
自分に話し掛けてる涼。
「紅!ベッド!!」
「壱・・・?って涼ちゃん!?」