俺のワケアリ彼女
口から出そうな言葉を飲み込む。
「怒ってねぇよ」
作り笑いをした。
「・・・嘘・・・涼怒ってるでしょ・・・?」
うるうると目をさせる涼。
「だから、怒ってねぇよ!」
「・・・ごめんなさい」
涼は鞄を抱きしめながら言った。
車からおりて玄関に向かう。
玄関を開けて部屋に入る。
涼を俺の服に着替えさせて、無理矢理ベッドに寝かせた。
「・・・涼眠くなぃ・・・」
「ダメ、目の下にクマある」
「・・・怖いんだもん・・・・」
涼が小さく呟く。
「・・・ひとり怖い・・・怖くて寝れないょ・・・」
すると涼はハッとしたような顔をした。
「じゃぁ、寝るまでいてやる」
そう俺が言うと涼の目が真ん丸くなる。