俺のワケアリ彼女
教室に入るみんなから視線を感じる。
・・・・・・。
必死に視線を我慢する。
「まだ学校来てんの?」
どこからか声。
クスクスと笑いも。
先生のところに行きたい。
「・・・・・・・・・・」
・・・・・先生・・・・・。
朝先生に言われたことが頭に浮かぶ。
身体は勝手に動いて教室を勝手に飛び出ていた。
走ってついた準備室のドアを開けた。
「涼・・・・?どした??」
優しい声。
準備室のドアを閉めて、先生に飛びつく。
「涼・・・?!」
ただ力一杯に先生に抱き着く。
先生は涼を抱っこして準備室のドアの鍵を閉めた。