俺のワケアリ彼女



「先生は涼のことを見てくれた。先生が涼を助けてくれたの。先生は涼の支えだから、先生がいないと涼は涼じゃないの。」




涼から先生をとったら涼はきっと生きていけない。




「だから、涼は先生と離れたくない。」




「・・・・うん、涼・・・・ごめん」




裕也くんはただ謝る。




「俺は自分の考えばっかで涼を見てなかった。やっぱり大人には敵わない。」




裕也くんが涼を見た。




「涼、俺のこと許してくれる?」




「うん、だって裕也くん涼のお友達だもん」




すると裕也くんは先生の方を向いた。




「これからは真っ正面から狙いますから、覚悟しててください。」




そう言うと裕也くんは保健室を出て言った。




「壱、生徒にライバル宣言されてる!!!」




アハハとお腹をおさえて笑う紅ちゃん。



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