俺のワケアリ彼女
ほら、やっぱり涼来た。
心配性の涼は絶対俺にあんな態度とられたら来ると思ったんだよな。←
まぁ、面白いから少しいぢめてやるか。
「何のようだ?次は数学じゃないだろ??」
「・・・先生・・・怒らないで・・・」
「・・・怒ってなんかいない」
俺って俳優なれるかも。
自画自賛していたら、涼の啜り泣く音が聞こえてきた。
あ、泣かすつもりなかったのに。
どうやら、涼は今日帰りが遅い(と思ってる)俺に、対する寂しさと先生を怒らせたと思ってる不安から泣いているらしい。
「・・・涼、何泣いているの?」
俺は涼を膝に乗せる。
「・・・嫌ぃ・・・ならなぃでっ・・・」
ならねぇよ。
絶対ならなぃ。