俺のワケアリ彼女
涼を呼ぶ。
涼と向き合って、椅子に座る。
「涼の昔の話し、聞かせて?」
俺がそう言うと涼は首を横に振る。
「・・・ゃだ・・・」
「俺は涼のこと知りたい」
涼は不安げに俺を見る。
「・・・・・涼のお母さんは、いなくて・・・・」
ぽつりぽつりと話し始めた涼。
「・・・・涼は・・・・お父さんとおじさんに連れられて・・・知らない場所に何回も行った・・・・」
涼は下を向いて小さくて細い声で喋る。
「・・・・・涼いらない子だから・・・・悪い子だって・・・・いっぱい・・・・・・・・・」
涼が急に喋らなくなる。
・・・・?
涼は小さく震えて洋服を強く掴んでた。