俺のワケアリ彼女
涼はいっこうに起きない。
「・・・・んぅぅ・・・・」
眉をしかめて反対を向く涼。
起きない・・・・。
「涼ー・・・?」
耳元で言うとうっすらと目を開ける涼。
「・・・先生・・・?」
涼は目をぐしぐしする。
両手を広げる涼。
「先生・・・だっこぉ・・・」
抱っこ・・・!!!???
「涼、自分で歩いてくれ・・・」
抱っことか・・・子供か!!!
子供だけど・・・・。
涼はふらふらと立ち上がる。
「涼・・・眠い・・・」
涼は俺の服の袖を掴んだ。
俺は買物袋を取り出して、車にカギをしめた。