キミとのこと
2人での帰り道。


「ちょっと話そっか。」
カナタくんが言い出した。

あたしたちは近くの公園に寄ることにした。


「あのさ、俺はミユウちゃんが好きだよ。付き合えてすごくうれしいと思ってる。」

「うん。ありがとう。あたしもカナタくんといると楽しいよ。」


だけど、


「だけどさ。ミユウちゃん、他に好きなヤツいるんじゃない?」
「俺の勘違いだったらうれしいんだけど、ね。」



「えっ??」


カナタくんは気付いてた?!


「あのっ」


「やっぱそっかぁ。」


カナタくんはベンチにもたれて空を仰いだ。
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