ちよこれいと





ご機嫌ななめの奏悟。

笑みを浮かべるあたし。



「だぁー……チョコ……」



奏悟は唸りながら、

チョコを机の上にコンッと置いた。



「奏悟クンもてもてぇー」


「うるせ! チョコ一体どうすんだよ!」


「いつも自分で食べてんじゃん」


「おまっ、あの甘さを知らないな……?」



表ではそう言うけど

くれた女の子達に悪いから、と

毎年食べているのを知っている。





< 4 / 24 >

この作品をシェア

pagetop