禁断の恋。~教師×生徒~
「……何泣きそうになってんだよ。」



あたしはその言葉に顔を上げる。




「……別に泣きそうになってなんかないし」



自然と声がかすれている。




喋ると……涙が頬を伝った。




「…泣いてんじゃん。何かされたか。」



ペットボトルを取り出して、あたしの横に座った。



その瞬間、冷たい何かが頬に直撃。




「つっ…めたぁ。何これ」



あたしの掌に落ちてきたのは、ミルクティのペットボトル。




「……ありがと。」




「いいえ。…質問無視すんな。」




「…ああ。別に…何もされてないよ。楽しいし。頭痛いだけ!!」




「そんなに泣くほど痛いわけ?」



「っ……」
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