禁断の恋。~教師×生徒~
あたしは静かに涙を拭いた。




「…そうだよ…。熱中症かもね。」



あたしが笑って誤魔化すように言うと先生は真剣な顔であたしを見た。



その表情は、あたしの全てを見透かしているような目。



あたしは、何も分からずにこっと笑ってみた。



すると先生はあたしの腕を引いてった。




その瞬間、視界が真っ白になった。



いい香り…。聞こえるのは波の音だけ。



あたたかくて……堅い何かに押しつけられてる。




「……先生……?」



「……笑ってんじゃねぇよ…。」




…どうしたの先生。




何か辛い?……辛くないのなら…そんな震えた声で言わないで。




気付くとあたしは先生につよく抱きしめられていた。



先生の柔らかいタオル生地のパーカーに押しつけられてた。
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