禁断の恋。~教師×生徒~
「・・・返事は?」

井上は長めの髪を風になびかせ


心配そうに言う。



ごめん・・・。


その言葉が脳内を支配する。



でも・・・付き合ったら好きになれるかな。


本浦への気持ちを忘れるほど・・好きにならせてくれるかな。


そんな淡い期待を持ち口から出た言葉。



「よろしくね・・・。」


無理にでも作った笑顔。


きっとひきつってる。


「ほんとに?良かった~。フラれたらどうしようと思ってた。」


井上はとても安心したように一気に力が抜けていっていた。




これで・・良かったんだ・・。


本浦なんて・・一刻も早く忘れたい。


井上でいっぱいになれるように・・・努力するんだ。
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