禁断の恋。~教師×生徒~
「て話ズレすぎ。まぁ見るからにお前、元気そうだし問題ねぇよな。じゃぁそろそろ次いくわ。」


…行かないで。


もっと、こうして笑ってたいよ。


せっかく先生があたしの家訪ねてくれたのに…



「あっ!!」


「???」


先生が突然、何かを思い出した。



「お前、母ちゃん元気かよ。」



「…覚えてくれてたんだ。元気だよ。最近、よく話せるようになったし。あと何カ月かしたら退院。ほんとあの時はありがと。先生…」


「…そーか。よかったな。母ちゃん大事にしてやれよ。お前が。」


「うん。ありがと。」


もう会話終わっちゃう。



先生も、もうバイクにまたがっていて行ってしまいそうな雰囲気。


こうゆう時に限ってあたしはかわいくない。



先生を止めてかわいくねだる事ができない。



『もうちょっと居て』って言えない。



「……早く行きなよ。ここ留まりすぎじゃない?」


笑って平然を装いながら言った。


本当に自分が嫌い。


「それもそうだな。じゃあな。また明日」
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