ストリート
歩いて5分程の所にある24時間営業のコンビニに着くとかごを持った。
品揃えはよくない。
けどここで一週間程の食料品を買う。
遠くに行くのも、何度も行くのもめんどくさい。
夜が開ける前のこの時間帯は誰も居ない。
ペットボトルの水を何本か手に取り、栄養補助食品をかごにいくつも入れる。パンも適当にかごに突っ込んで行く。
すると、不意に重たくなっていたかごが軽くなった。
「…。」
するとそこには1人の男の人が立っていた。
「こんなのじゃ栄養取れないよ?」
とニコッとした笑みを見せる。
この男が店に入って来たことに気づかなかったし、近くにいる事も気づけなかった。
…勘が鈍ってる。
そう思えてため息を着いた。
勘が鈍ってるって事は、熱が出てきたって事。
めんどくさい…。
男を無視してまたパンを並べている棚に視線を戻した。