ストリート
やっぱり、奈緒に似ているような気がする―‥
顔は二人とも端麗な顔立ちをしているが、全く似ていない。ただ二人の持つ雰囲気がかなり似ているのだ。
気になる、な。
奈緒に似た雰囲気を持つ彼女に一瞬で興味を惹かれた。
面白い事になるかも―…‥。
そう思ってフッと笑って、足を動かした。
コーヒーとカフェオレ、お茶などを沢山買い込みコンビニを出た。
―――――――
またバーに戻る為動き出した車の中、歩が突然話しかけてきて
「何かいいことありました?」
フッとした笑みをみせる。
「何で?」
「いや、楽しそうだったので。」
「あ、分かる?面白い人見つけたんだ。」
「…?」
「雰囲気が奈緒に似てる人、絶対見つけ出す―‥。」
「ぇ…奈緒さんに似てる人?」
「ぅん。歩も手伝ってくれる?どうしてもまたあの子に逢いたいんだ。」
「逢いたいんですか…‥?」
「ぅん、何か変えてくれそうな気がするんだ。だから、なんとしてでも探し出すよ。」
「そんなの喜んで手伝いますよ。」
「…ありがとう、助かるよ。」
そう言って終わった会話。
あの子の事を考えているうちにあっという間にバーに戻って来ていた。