ストリート
捜索
〇浬都視点〇
次の日から、俺と歩はあの女性を探し始めた。
でも正直二人では無理だ。
だから歩の下っ端を5人借りて。
バーでは奈緒を筆頭に俺、千秋が最高位で。
一番手が歩のチーム‘トップス’
二番手が隼人のチーム‘ハルフ’
三番手が仁のチームで‘クオータ’
と続く。
だいたい1つのチーム50人程度で、一番手トップスから歩が5人、人数を出してくれた。
大々的に捜すつもりではない俺に考慮した歩が出した人数は適当で流石としか言いようがない。
「まず地域を絞ろう。」
集まった俺、歩を含めた7人で捜索を始める。
「俺があの女性と会ったのが夜中、しかも歩きだった事を考えてもコンビニからの距離はかなり近いはずだ。」
そう俺が呟けば、
「帰っていく方向的に見れば南側。」
と歩がさらに続ける。
「2人はあのコンビニを見張ってくれ。夜中も交代で、だ。
それから後の3人は情報収集に行ってくれ。
歩と俺はとにかく探しまわろう。」
「…―はい。」
「この女性だと思ったらすぐに俺か歩に連絡入れてくれ。特徴は奈緒に雰囲気が似ていて、かなり綺麗だ。」
「分かりました。」
と言う返事を聞くと
「じゃあ頼んだ。」
……―それぞれが動きだした。