キミがいたから~Thank you~
「ふへへー、そうだったんだー」
家に着くと自分の部屋に行き、彩が言ったことを思い出した
『実は彩たち、付き合うことになったんだっ。あ、でも、このことはこの4人…いつめんだけの秘密ねっ!!彩たちもカレカノになったら教えてよねーっ』
早いなぁ…1日で…。
「お姉ちゃん?夕食…」
夕食…?
「あ!!!ごめん!忘れてた!!」
「もー!!」
「ごめん!まじごめん!!今から買いに行くから…」
急いで財布をもつ
「もう作ったから…」
「あ、はい…」
澪凛は案外料理がうまい。
しかも、モテる…らしい。
「んで?今日告られた回数は?」
「んーと…」
『…に告られてー…』と指を使って数えている
その姿が無邪気で可愛い。
「今日は5回かな」
「そ、そんなに?」
「もー、澪凛には彼氏いるのにー…」
「ラブラブ!?」
『あったり前よぉ、カレカノなんだし」
それが普通なんだ…
眞凛…祐哉と付き合ったら…会話できないかも…
それからはずーっと沈黙だった…。
「ごちそうさまでした」
二人で食べ終わって、二人で片付けをした。
風呂も済ませた。
「♪~♪~♪」
姉ちゃんからの電話だった
「もしもし?姉ちゃん?」
『お、眞凛?今日は結那の家泊まるから、あたし分の料理はいいからねー』
「まず、つくってないし…笑」
『なにそれーっ』
ふざけた感じで言う
「ふふふっ、んじゃねー」
思わず笑ってしまう。
『ちょ…まぁ、元気そうじゃん?何かあったら言えよーっ』
「はいはい、んじゃねー、」
そう言って電話を切った。
「何って?」
「んー、今日は結姉の家に泊まるんだって」
「ほぇー、んじゃ、自分の部屋もどりますわ。」
「ん、おやすみー」
「おやぽー」
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