キミがいたから~Thank you~
次の日の昼休み、『いつめん』の皆に全部話した。
「え…?」
箸をくわえたまま驚きを隠せない様子
「……」
友紀は眞凛を見たまま
祐哉はというと…
「そっか…まぁ、向こうでも元気でね」
眞凛と離れるの寂しくないのかな…
「ねぇ…眞凛と離れるのいやじゃないの…?
「…いやだけど、俺は眞凛がほかの男子と付き合わないこと、信じてるから。」
「…眞凛も、祐哉がほかの女子と付き合わないこと信じてる!!」
「…ま~り~ん``~…」
いつの間にか泣いていた彩。
「ぢゃんどメールじでね~…」
「ちゃんとメールするよぉ…でも、後5日いるんだからー…」
「今日入れて6日だけどね」
友紀はちゃんとフォローしてくれる。
これって、フォローって言うかわかんないけどね。
「俺にもちゃんとメールしろよっ!!」
「するってばーっ」
すぐに抱きつく眞凛。
「眞凛たちラブラブーっ///」
「だってー、…祐哉と離れるのいやだもん…」
不意に抱きしめてしまう眞凛に、祐哉は優しく頭を撫でてくれた。
こんな1週間…すぐにおわっちゃうよ…

家に帰って、姉ちゃんに、打ち明けた。
「えぇ!?まじぃ!?」
「まじぃ」
姉ちゃんの真似をしながら言った。
「…寂しいよねぇ…」
「うん…」
姉ちゃんが珍しくちゃんと話に乗ってくれた。
「凛香もなんだよねぇ」
「え?」
目をパチパチしながら聞くと
「な、なんか、いなかったみたいじゃん。」
「うん、いないと思ってた」
「おいっ」
姉ちゃんはべしっと頭を軽くたたく。
「いてっ」
でも、すぐに微笑みながら乱れた髪の毛を直してくれる。
「んで?別れた?」
「いや…別れてない。」
「つらいでぇ~」
遠距離恋愛はよくつらいとか言うけど、そんな事ないと思った。
だって、携帯電話があるんだから…。
ずーっと、そんな事思っていたけど…、そうではなかった。
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